1月30日
ジャン=ミッシェル・ジャールのニューアルバム
去る12月31日にエジプトでの盛大なコンサートが話題を呼んだジャン=ミッシェル・ジャール。今回発売のニューアルバムの曲はコンサートで演奏されたもの。テレビで10代の若者に「ちょっと今は時代遅れかも」などと言われていた彼だが、それでもまだ昔からの根強いファンがいることは、年末のコンサートの様子を見ればわかる。80年代からの彼の活動を見てきたフランス人よりも、先入観のない外国人の方に受け入れられやすいかもしれない。昨今のデジタル音楽のブームに乗ろうと思えば乗れる音楽なのだから(などと言ったら本人には失礼だが)。アルバムには女性ヴォーカルを含んだ曲が数曲含まれており、ポップな要素や最近フランスで流行のアラブ音楽の要素も取り込んでいる。
Jean Michel Jarre "Metamorphoses"(Dreyfus/Sony)
公式サイト:www.jarre.com

1月14日
ライの王様、カレッドのニューアルバム
ブームから数年たった今、フランス人の間ですっかり定着したライ。「ライの王様」と呼ばれているカレッドの最近での目立った活動は、「ライの王子」フォデルとラシッド・タハとの共演、"1,2,3 soleils"だった。コンサートは勿論、ディスクはとても売れた。この3人が、あの"Comme d'habitude ('My way'のオリジナル曲である)"をカバーしたのを聴いた時は、なんとも変な感じがしたもんだ。
ライ・ブームの火付け役となったカレッドのヒット"Aicha"の生み親、ジャン=ジャック・ゴールマンがプロデュースしたこのアルバム"Kenza"は、シングル"C'est la nuit(ゴールマン作)"を始めとしたポップ調の強い曲や、最近ブームのキューバ調の曲などが、元祖ライと共に散りばめられている。しかし極めつけなのは、ノアとのデュオの"Imagine"のカバーである。この曲のメロディーにあのカレッドのライの声・・・。またしても変な感じがするのであった。
Khaled "Kenza"(Barclay/Universal)

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