ライの王様、カレッドのニューアルバム
ブームから数年たった今、フランス人の間ですっかり定着したライ。「ライの王様」と呼ばれているカレッドの最近での目立った活動は、「ライの王子」フォデルとラシッド・タハとの共演、"1,2,3 soleils"だった。コンサートは勿論、ディスクはとても売れた。この3人が、あの"Comme d'habitude ('My way'のオリジナル曲である)"をカバーしたのを聴いた時は、なんとも変な感じがしたもんだ。
ライ・ブームの火付け役となったカレッドのヒット"Aicha"の生み親、ジャン=ジャック・ゴールマンがプロデュースしたこのアルバム"Kenza"は、シングル"C'est la nuit(ゴールマン作)"を始めとしたポップ調の強い曲や、最近ブームのキューバ調の曲などが、元祖ライと共に散りばめられている。しかし極めつけなのは、ノアとのデュオの"Imagine"のカバーである。この曲のメロディーにあのカレッドのライの声・・・。またしても変な感じがするのであった。
Khaled "Kenza"(Barclay/Universal)
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