1月10日
アラン・ジロ=ペトレさん死去
従来の天気予報を、笑いを交えながら楽しく伝えることで視聴者から大変人気があった気象学者、アラン・ジロ=ペトレさんが、12月31日の朝方に亡くなった。享年49歳。
1987年からTF1の天気予報を務めていた彼は自他共に認める仕事一本筋の人。ハリケーンに大変興味を持ち関連記事を幾つも書き特集番組なども行ったことがある。
彼を死に至らしめた病気の兆候が天気予報オンエア中に襲ったのは1998年6月。いつも通りに番組を始めた彼は突然言葉を失う。視聴者もTF1のカメラもはいつもの彼のおふざけかと思っていたが、彼はしきりに「だめだ、できない」と繰り返し、番組は数秒後にCMに切り替えられた。
その後ワールドカップでフランスが優勝した時まで、視聴者は彼の姿はお目にかかれなかった。フランスのユニフォームをまとい髪をすっかり剃り落とした彼は、一見するとワールドカップ熱に煽られた者のひとりの様だったが、病気が確実に進行していたのかと思うと心が痛む。彼は最後まで病名を公表せずに通した。
TF1が彼に捧げるページ:www.tf1.fr/tv/coulisses/archives/coulisse1gillot.htm


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Paris Actu 2000